CASE STUDY
「AIは使うもの」から「AIと働くもの」へ|株式会社Aid 社内AI勉強会 レポート
株式会社Aid
セミナー
2026年3月11日(水)、株式会社Aid(以下、Aid)の社員6名を対象に、オンラインによる社内AI勉強会を実施しました。講師は株式会社AI-Brain 代表取締役社長・柏野真吾。Notta(文字起こしツール)を常時起動しながら、約2時間にわたって生成AIの基礎から実務活用まで、ハンズオン形式で進めました。
開催概要
日時:2026年3月11日(水)15:29〜(約2時間)
形式:Google Meet(オンライン)
参加者:株式会社Aid 6名
講師:柏野 真吾(株式会社AI-Brain 代表取締役社長)
勉強会の流れ
AIツールの全体像を整理する
冒頭では、ChatGPT・Gemini・Claude・Grok・Llamaの主要ツールを横断的に紹介しました。単なるツール紹介にとどまらず、「①AIツール(UI)」「②基盤モデル(LLM)」「③学習データ」という3層構造を解説することで、各ツールの違いを根本から理解できる視点を提供しました。
また、シェアの変化にも言及。2025年〜2026年にかけてClaudeのシェアが急伸している背景として、ExcelやPowerPointなど業務アプリと直接連携できる「エージェント機能」の実装が大きな要因であることを説明しました。
Claude in Chrome のデモ:AIがドライブを直接操作する
Claude in Chromeの実演では、GoogleドライブのフォルダをAIがそのまま読み込み、ファイルの分析・整理案の提案まで一貫して行う様子を披露しました。「実行前に確認」と「自動実行」の2モードがあり、重要なファイル操作には必ず確認ステップを挟む運用を推奨する点も合わせて紹介しました。
画像生成・編集の実例
Google Geminiを用いた画像編集では、七五三写真で「男の子のスーツの裾を伸ばして」と指示し、周囲を変えずに指定箇所だけを自然に修正するデモを実施。「鬼滅の刃風に加工」など著作権・商用利用上の注意点についても解説しました。
業務活用事例①:議事録・社内文書の自動作成
Nottaで音声を文字起こしし、Claudeに議事録用プロンプトを投入するワークフローを紹介しました。1つの文字起こしデータから「商談議事録」「社内共有文書」「Q&Aまとめ」と複数の形式に変換できる点が好評でした。精度の目安として、議事録はClaudeが9割以上、ChatGPT・Geminiが8割程度という実績も共有しました。
業務活用事例②:ExcelデータのAI分析
CSVデータをClaudeに読み込ませ、顧客を「報酬額×工数時間」でスコアリングしてS〜Dランクに自動分類する事例を紹介しました。Claudeは1ファイル内で複数シートをタブ管理して出力できる点が、Geminiとの大きな差別化ポイントです。
NotebookLM:社内情報に特化したQAボット
Googleの「NotebookLM」は、アップロードしたドキュメントの範囲内だけで回答するRAGツールです。就業規則・賃金規程を投入し「査定期間はいつ?」といった質問に正確に答えるデモを実施。ハルシネーション(誤情報)が起きにくく、社内QAチャットボットとしての活用が現実的であることを示しました。
プロンプト設計と補助金申請書作成
終盤では、いきなり出力させずに「ヒアリング→プラン生成」と段階を踏む旅行プランプロンプトを例に、構造的なプロンプト設計の考え方を解説。補助金申請書の作成フローとして「NotebookLMでたたき台→GeminiのGemで肉付け→ノートブックLMで要件照合・補正」という3ステップも紹介しました。
参加者の声(アンケートより)
全員が「満足した」または「大変満足した」と回答。特に印象に残った内容として、生成AIの活用事例とハルシネーションの仕組みが多く挙げられました。
「とってもわかりやすく聞きやすかったです」
「ありがとうございました!!」
「今回紹介があったツールを自分で使用したうえで、深堀して聞きたい」
次のステップへの意欲も見受けられました。
「社内限定の簡単なアプリの作り方が知りたい」
「AidのマニュアルをNotebookLMで作りたい」
「AIとどう共存すればいいですか?どんなスキルが必要ですか?」
「初心者なので簡単な方法が知りたい」という声も複数あり、次回は個社の業務フローに落とし込んだ実践セッションへと展開する余地があります。
まとめ
今回の勉強会では、「ツールの概要を知る」段階から「自社業務に当てはめて考える」段階への移行を意識した構成で進めました。Aidの参加者からは、NotebookLMを活用した社内マニュアル整備や、業務自動化への具体的な関心が寄せられました。
「AIを使う・使わない」ではなく、「人間がやるべき仕事とAIに任せる仕事を切り分ける」視点を持つこと。それが今、地域の中小企業が一歩先に出るための入り口です。
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